「深い」の反対は?
いきなり、濃い話に入ったら、書きにくくなってしまいました。
「深い」について表現する前に、その反対側、描きやすい方について書き進みます。
深い話をすることが難しいと同じように、深い意図をデザインすることは難しいです。デザインすることは行為なので、簡単にできる、などという表現力のある人もいるかもしれません。しかし、表現の結果意図が他者に伝わり、思い通り達成できるかはまた別の問題です。 要するに、「深い」話は難しいのです。
「深い」の反対は、「浅い」ですが、「浅い意図」では何らかを作りあげるような行動にはおよびません。
「深い」とは「含蓄のある、複雑な」といった意味であり、それ自体たとえや表現の難しい、一方で使い勝手の良い言葉です。
「含蓄のある、複雑な」の反対は「簡潔・シンプル」です。
シンプルな意図であれば、デザインもシンプルに、受け取る側にもシンプルに伝わり、意図が達成されるよいデザインとなりやすいのです。
簡潔な意図、シンプルな意図に基づいて作られたデザインの例をいくつか挙げることします。
意図が実現されている、意図が受け入れやすい、ということを
具体的に共有していきましょう。