tacktack の ブログ

拓です。今度は少しは長く続くかな。

逃げるな!という逃げ口上

周囲を、問題に取り囲まれている。

敵なら楚歌も歌うだろう。

問題は歌わない。

よっぽど気味が悪い。

 

取り囲まれている。

目の前の問題に取り組む。

逃げたい。

活路を見出したい。

目を背けたい。

こっちにも問題がある。

問題は歌わない。

取り囲まれていることさえ、

気付かせてはくれない。

くるくるまわって、疲れ果てるまで、

絶望さえ感じさせてくれない。

眠るように倒れた、

その足元に、

自分の大きさの分だけの

逃げ場があった。

 

ここで倒れよう。

その上に問題が土砂のように覆いかぶさって、

息もできなくなって、

もが苦しむだろう。

 

それがどんなに苦しくても、

死ぬほど苦しくても、

倒れたことを後悔などしないだろう。

そこにはちょうど、ピッタリ僕が倒れるだけの、

場所があったんだ。

 

 

苦しみながら僕は思うだろう。

初めて、未来を思い描くだろう。

その未来で、僕は化石になっている。

苦しそうな顔で化石になりたくないな、

なんて、ふっと一人笑った、

その顔のまま、化石になりたいなんてね。

そんな果てしない未来は、

生きているうちには思いもしなかった。

いつも、問題を片づけることばかり考えて、

笑った化石になる僕のことなんて

思ってもみなかった。

 

 

僕は掘り起こされることもなく、

万が一掘り起こされたとしても、

特別に気が付かれることもない。

砂のような石のような、ただそこにあるものとして、

あるのか

それをないというのか。

そんなことさえ、もう気にならない。